2015年の踊り場を抜け、2016年昨年の夏ごろからほぼ一本調子で上昇してきた米国株価ですがこの2月初めに久々に大きく下落。暴落ともいえる動きでした
この暴落自体は長期金利の上昇、雇用統計の高数値による材料出尽くし。はたまたVIX指数にからむ暴落だとか言われていますが実際のところ、どうなのでしょう
好決算の企業も相次いでいますし、実体経済に不穏な点はなさそうです
そんな中、昨年夏ごろから言われているのがサブプライムオートファイナンスローンの問題です。自動車ローンですね。ちょっと調べて見る事にします
こつこつ積立投資派なのでそんなの気にしないって人はここでさようなら(・・ノ
最後の投資小ネタだけでも見ていってくださいね
米国家計ローン残高
出典:The Center for Microeconomic Data - FEDERAL RESERVE BANK of NEW YORK
数千万円の住宅ローンに比べればせいぜい数百万円の自動車やその他のローンなんて金額的に大した事ないように思っていましたが、金額ベースでは住宅ローン残高の40%ほどにもなるのです
リーマンショック時を上回る水準
その住宅ローンと自動車含むその他のローンを合わせた総家計債務残高が2017年第3四半期の時点で約13兆ドルと過去最大だった2008年第3四半期を上回ったという記事です
2008年のこの頃といえば。そうリーマンショックです
リーマンショック当時との比較内訳としては以下の通りです
- 住宅ローン:2008年3Q、10兆円に対して、2017年3Q、9.2兆ドル
- 自動車その他ローン:2.7兆円→3.8兆円
住宅ローンは過去最高の90%程度ですが、自動車その他ローンは140%ほどになっています。この自動車ローンのうちまたまたサブプライム層へのローンが問題になっているのですね
好景気→給与増の期待・担保価格の上昇→先取りでローン→不良債権化
という悪循環がまたもや再現される危険をはらんでいます
延滞率の上昇
こちらの記事では同じく家計の債務残高の上昇と延滞率が上昇しているという記事ですが、こちらには残高のより詳細な情報が確認できます。自動車ローンよりも学生ローン残高のが多いんですね
記事中では延滞率がじわじわ上昇している事について書かれていますが、とりあえずローンについて、これ以上は深堀するつもりありません。まあ英語もわかりませんし
リーマンショック時との差異
リーマンショック時は1年ほど前から住宅価格の下落がはじまっており、最終的に不良債権化。住宅ローン担保証券や債務担保証券の投げ売りで、関連するファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が破綻の危機に陥り金融危機にいたりました
そのリーマンショック時との違いは最初の債務残高推移グラフを見ると一目瞭然ですが債務残高の上昇率が違います
当時は4年ほどの間に倍近くまで債務残高が積みあがっていっていますが、今回はいまのところ上昇率はその半分程度にとどまっています
他のいろいろな因子も絡みますし米国が同じ轍を二度も踏むとも思えません。今後も急激に増えるようだと心配ですが、とりあえず様子見で淡々と積立が基本です。
個人的には今後も急落があるようなら高配当株を狙っていきたいと思っています
リーマンショック当時を振り返って
当時2008年ごろは2001年911による米国個別株からの撤退、2006年ライブドアショッによる日本個別株の撤退を経て、投資信託のスポット買いでの中国インドなどの新興国ファンドがメインで米国ファンドも所有していました
2008年春ごろにサブプライム問題という言葉を聞くようになり警戒しました。米国ファンドほぼ売り払いましたが、大半の新興国ファンドは残しました。
当時の投資金額は安い自動車ぐらいです
ですが、その後のリーマンショック直撃時にはもう冷静な判断できず、損失を放置する事にしました。今思い出してもちょっと胃が痛くなります・・・
その頃のファンドはここ1,2年の投資方針変換もあり利益確定させたもののもありますが一部は今も所有し平均で1.5倍程度にはなりました。年率換算すると大した事ありませんが、今後もリーマンショックを忘れない為にもホールド予定です
本日の投資小ネタ
【3大ショック】
— Key(ケイ)@家計フォワード (@kakeyforward) February 8, 2018
・リーマンショック:100年に一度の金融危機
・ライブドアショック:ライブドア強制捜査とマネックスショック
・ユアーショック:愛で空が落ちてくる