楽天・インデックス・バランス・ファンド
教育資金に関する一連の記事で、使用時期明確な為、投資方針をなかなか決めかねていましたが、現時点では株式と債券のバランスファンドが有力と考えるようになりました
その中で現時点で最も候補となりうる商品は楽天・インデックス・バランス・ファンドです。
全世界株式ETF:VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETFとBNDX:トータル・インターナショナル債券ETFを買い付ける投資信託について検討します
楽天・インデックス・バランス・ファンドについて
楽天投信投資顧問により、この2018年7月20日から開始されたばかりの投資信託です
バランスファンドとしては地域としては日本、先進国、新興国。アセットとしては株式、債券、REITなどを組み合わせた8資産や4資産、株式の地域分散だけの3資産均等などがあります
世界株式と世界債券を組み合わせたタイプ投資信託がこの楽天・インデックス・バランス・ファンドです
株式は全世界株式ETFであるVT:バンガード・トータル・ワールド:ストックETFを買い付けます。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとし世界中の約8,000銘柄に投資するまさに分散投資の代名詞といえるETFです
一方の債券はBNDX:トータル・インターナショナル債券ETFです。
こちらはブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスをベンチマークとする米ドル建て以外の政府債、政府機関債、社債、および証券化された非米国の投資適格固定利付債券で構成されるETFです
こちらは日本の債券が20%組み入れられています。米ドルヘッジされている事が特徴で、その点は注意が必要です
つまり楽天・インデックス・バランス・ファンドを購入する事で実質VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETFとBNDX:トータル・インターナショナル債券ETFをそれぞれの配分で購入し自動リバランスするのと同じ効果が得られます。
また購入手数料無料、毎月、毎日など定額で自動積立できる国内投資信託として購入できます
株式・債券比率によって3つのタイプ
株式・債券の比率に応じて3種類のタイプが存在します。
債券比率が高い方が信託報酬料が高くなっています。VT(0.10%)とBNDX(0.15%)の経費率の差ががそのまま影響しています
過去の理想的な債券比率は株式60~40:債券40~60と言われるケースが多いですがその比率では商品を分けるほどメリットがなくもう少し差がつくように設計したと推測します。
楽天・インデックス・バランス・ファンド・3タイプ比較チャート
VTとBNDXでの過去のデータによるバックテストをBacktest Portfolio Asset Allocationで行い確認してみます
Portfolio1:株式重視型
Portfolio2:均等型
Portfolio3:債券重視型
※期間が短いので月次単位とし、また差が見やすいように対数表示としました
BNDX:トータル・インターナショナル債券ETFが設定された2013年からのデータです。世界経済自体順調な時期という事もあり右肩上がりで、総じてこの期間の株式重視型の年間リターンは6.74 %。債券重視型でも5.18%となっています
債券比率が高くになるに連れて値動きが落ち着いたものとなっており、債券重視型では最大ドローダウンは株式重視型ー9%に対してー4%以下となっています。
2015年~2016年の一部期間のみ債券重視型がアウトパフォームしています
年間リターン比較
年間リターンでは2015年のみ株式均等おおび株式重視型でマイナスリターンですが、それ以外はプラス。相場環境の悪かった2014年と2015年において債券重視型のリターンが株式リターンを上回っています。
世界経済分散ファンドにおいても2017年がいかに相場環境がよかったのかがわかるグラフでもあります
楽天・インデックス・バランス・ファンド比較検討まとめ
- 低コストで世界株式・債券に分散できる魅力的な投資信託
- 株式・債券のリバランス必要なし
- 国内投資信託なので購入手数料無料、毎月、毎日など定額で自動積立できる
- 比較的世界経済が好調な期間でも債券の効果が確認できる
- 株式重視型がよさそう。教育資金を目的とした場合は均等ぐらいが無難か
低コストで世界株式・債券に分散投資できる楽天・インデックス・バランス・ファンドは非常に魅力的な商品です。
同様に世界株式・債券に分散投資する投資信託としてはン・バンガード・グローバルバランスファンドが有名ですが、今となっては年0.68%±0.03%という信託報酬料の高さがネックです。
また、株式・債券の比率に応じて3タイプ用意されているという点でも優れた商品です。ジュニアNISAの投資先として一躍候補として考えるようになりましたが、対象となればつみたてNISA、また総合口座での積立てでも十分投資候補となるバランスファンドと言えそうです
次回にはETFでなくよりデータの長くとれるアセットデータを使って長期および暴落時の18年などの条件を確認してみたいと思います
応援ぽちっといただけるとうれしいです
教育資金関連記事です
こんな記事も書いています