楽天・インデックス・バランス・ファンドの検討-最悪のシナリオ
前回までの楽天インデックスバランスファンド関連記事です
以前に入学直前にリーマンショックが来たらというシミュレーションを行いましたが今回は楽天・インデックス・バランス・ファンドの擬似バックテストを元に同じような状況をシミュレートしてみます。
結論としては教育資金用投資先として楽天・インデックス・バランス・ファンドは十分検討に値するという結果を得られました
積立シミュレーション
いつもどおりPortfolio VisualizerのBacktest Portfolio Asset Allocationを利用します。このツールではあらかじめ用意されたアセットクラスを任意の比率で組み合わせてバックテストすることができます。
シミュレーション条件
ツールの都合上、より過去の1994年までデータを取得できる全世界債券ETFはドルヘッジなしを採用します。
アセットクラスの配分比率は前回記事同様で、米国株式50%、米国除く世界株式50%に固定し、全世界債券30~70%と組み合わせます。
リターンデータとチャート
該当期間のリターンデータとチャートです
Portfolio1:株式重視型
Portfolio2:均等型
Portfolio3:債券重視型
アセットクラスデータは年単位の為、2009年1年分を追加すると回復するのであえて除外し2008年までのデータとしています。
実際には2009年2月がリーマンショックの底でもう1割程度下落する事になります。
債券7割組み合わせたタイプは穏やかな値動きとなりますが、それでもリーマンショック時にはー20%と大きく下落しています。
積立シミュレーション
このデータを元にをリーマンショックに向かっての積立ていくというシミュレーションを行っていきます
1994年から2008年まで15年間に渡り擬似楽天・インデックス・バランス・ファンドをドル建てで積立てて行く想定です。為替変動、為替手数料、税金などは考慮していないの注意が必要です
- 毎年1回12,000ドル分擬似楽天インデックスバランスファンドを積み立てを想定
※毎月データ取得できなかった為「毎年」で計算
- 手数料、税金は考慮しない
例)1994年に100とした相対的な結果になります
楽天インデックスファンドのベースとなる全世界株式ETF:VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの開始が2008年。
そのVTがベンチマークとするFTSEグローバル・オール・キャップ・インデックス(FTSE Global All Cap Index )自体の開始が2003年9月と元となるデータの1994年当初の絶対値が得られないので開始時点を100とした相対的な比較データです
積立結果グラフ
最終結果としては、どのタイプでも単純積立結果を上回りました。
実際のリーマンショックではここから更に1割程度下がるわけですが、それでも全タイプで積立を上回ります。
リターンとしては債券重視型が最もよい結果となりました。
ただし、ドットコムバブル後遺症の残る2003~2005年と、リーマンショックの最後の一年を除けば株式重視型のリターンが上回ります。
当然ながら均等型はほぼその中間の結果となります
楽天インデックスバランスファンドの検討-最悪のシナリオまとめ
- リーマンショックまでの15年間の積立なら全タイプでプラスリターン
- 最後の1年で10~25%ほど下落
- 株式重視型で順調に積み立てても最後リーマンショックで債券重視型を下回る
あくまでも過去の特定期間の結果に過ぎませんが、リーマンショックという近年の最大の大暴落あったとしてもプラスリターンという結果を得られました。
S&P500のみの積立ではリーマンショック時でマイナスでしたが全世界分散と債券分散による効果の結果だと解釈します。
教育資金という必要時期が明確な資金の為の投資となると慎重過ぎるぐらいでもいいとは思いますが、実際の商品選択となると均等型ぐらいがやはりバランス的によさそうかなというのが個人的な感想です
実際のジュニアNISAの非課税期間は5年+ロールオーバーの為、全期間単純積立で非課税の恩恵を受けられない為、準備資金を5年間割り買い付ける方法などを検討する必要がありますので確認してみたいと思います
今回はル建てでの計算です。教育資金として考えた場合、当然ながら日本円で必要となる為、実際には為替変動も考慮する必要があります。
楽天インデックスバランスファンド自体は円建てですが株式部分はヘッジなしとなります。機会があれば為替変動もある程度考慮したデータを作成してみます
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教育資金関連記事です
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