楽天・インデックス・バランス・ファンドの検討-最悪のシナリオ(円建て)
前回の楽天インデックスバランスファンド関連記事です
アセットクラスの組み合わせで擬似的な楽天インデックスバランスファンドをリーマンショックに向かって積立てていくというシナリオでのシミュレーションでした
結論としては15年間という期間に定額積立ていく事でリーマンショック相当でもプラスリターンを得られるという結果でした。
但しドル建での計算でした。最終的には日本円で必要な教育資金(海外の大学除く)を目的としている為、今回は円建てで積立シミュレーションしてみました
積立シミュレーション
前回同様、Portfolio VisualizerのBacktest Portfolio Asset Allocationを利用します。このツールではあらかじめ用意されたアセットクラスを任意の比率で組み合わせてバックテストすることができます。
シミュレーション条件
これも前回同様、ツールの都合上、より過去の1994年までデータを取得できる全世界債券ETFはドルヘッジなしを採用します。アセットクラスの配分比率は前回記事同様で、米国株式50%、米国除く世界株式50%に固定し、全世界債券30~70%と組み合わせます。
リターンデータとチャート
前回使った該当期間のリターンデータとチャートです
Portfolio1:株式重視型
Portfolio2:均等型
Portfolio3:債券重視型
何回見てもリーマンショックの下落は強烈ですが。債券がクッションの役割を果たしています
積立シミュレーション
前回同様、1994年から2008年まで15年間に渡り擬似楽天・インデックス・バランス・ファンドを積立てて行く想定です。為替手数料、税金などは考慮していないの注意が必要です。今回の変更点は円建てとする事です
- 毎年1回120,000円分を擬似楽天インデックスバランスファンドを積み立てを想定
- 為替は年間平均値。例1994年は1ドル102.21円 ※日銀月間データの平均
- 年間の平均値でドル購入。資産評価も均値で円建てあ
- 手数料、税金は考慮しない
1994年を100とした相対的な結果になります
積立結果グラフ
縦軸左側が資産(円)、縦軸右側がドル円
円高の時はドル資産の購入が少なくなり、逆に円安の時には多く購入できる事になります。円建てでもなんとか元本割れは回避できました。
ただし最後のリーマンショック1年で株式重視型は2/3まで減っています。
2009年2月にかけてさらに株価は1割ほど下落し、為替も1割ほど円高になるので実際には元本割れする水準です。
参考:ドル建て
ドル建てと比較すると1割減です
楽天・インデックス・バランス・ファンドの検討-最悪のシナリオ(円建て)まとめ
- リーマンショックまでの15年間の積立なら円建てでも全タイプでプラスリターン
- 但し円建ての場合、2009年の下落まで含めるとマイナス
- 株式重視型は最後の1年で2/3まで目減り
この期間は1998年の130ドルから2008年の103ドル(2009年には93ドル)という為替変動の幅があります。
円定額をドル転する設定の為、円安時にはドル自体の購入が減りファンド自体の購入量も減ることになります。
実際の楽天インデックスバランスファンドでは為替の影響はどの程度現れるかわかりませんが、例えば海外ETFで教育資金を積み立てる場合は実際このように影響を受ける事があるので注意が必要です
大事な子供の教育資金なのでリスク資産だけでなく安全資産と組み合わせてしっかり確保していきたいですね
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