セクターETF戦略PFの現状確認
シーゲル流リターン補完戦略として採用しているセクターETF戦略ポートフォリオの現状確認です
前回は12月暴落後の確認でした。そこから米国市場は回復しつつありますがセクター戦略の結果はどうなっているでしょうか
前回の記事です
各セクターETFについて
過去数十年においてS&P500を上回るリターンを得たセクター、4セクターのうちトップ3を均等に購入したものです。
本来なら生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、情報技術セクターですが、情報技術セクターに関してはセクター再編の影響もありひとまずQQQで代用としています
それぞれセクターのETFに関する記事です
セクターETF戦略2ヶ月チャート
VDC:生活必需品セクターETF
VHT:ヘルスケアセクターETF
QQQ:NASDAQ100ETF
S&P500
Yahoo Finance USより
ちょうど大底だったクリスマスイブからとなる2ヶ月のチャートです
クリスマスラリーという予想を裏切り大幅下落となった12月を底として米国市場は利上げ見送り観測などを受けて値を戻しています
QQQ:NASDAQ100ETFの戻りが早いですが、ほぼS&P500と変わりません
ディフェンシブセクターらしく下落幅が少なかったVDC:生活必需品セクターETFは戻りも緩やかですが、それでも2ヶ月で10%以上上昇となります
セクターETF戦略6ヶ月チャート
VDC:生活必需品セクターETF
VHT:ヘルスケアセクターETF
QQQ:NASDAQ100ETF
S&P500
Yahoo Finance USより
こちらは2018年10月からの下落を含む6ヶ月のチャートです
米国市場を代表する指標であるS&P500が20%も暴落する事になる、この6ヶ月ではVDC:生活必需品セクターETFのみがかろうじてプラスです
10月以降の下げ幅も少なくディフェンシブセクターの面目躍如と言ったところです
セクターETF戦略1年チャート
VDC:生活必需品セクターETF
VHT:ヘルスケアセクターETF
QQQ:NASDAQ100ETF
S&P500
Yahoo Finance USより
1年チャートです
過去1年ではVHT:ヘルスケアセクターETFのリターンが最も優れます
上昇時にはハイテク系のQQQと同等に推移しながら、下落耐性も発揮し頭ひとつ抜けた結果となっています
VDC:生活必需品セクターETF、QQQ:NASDAQ100ETFは上昇、下落局面でそれぞれ異なる動きを見せながら1年トータルではS&P500と大差ない結果となりました
セクターETF戦略PFの現状確認まとめ
- 下落局面ではVDC:生活必需品セクターETFがディフェンシブ力を発揮
- 戻り局面ではQQQ:NASDAQ100ETFが上昇が大きい
- 1年間ではVHT:ヘルスケアセクターETFのリターンが優れる
この2ヶ月では下落幅も大きかったハイテク銘柄を多く含むQQQ:NASDAQ100ETFの戻りが大きかったです。ボラティリティが高いという事でもあります
6ヶ月ではVCD:生活必需品セクターETFのディフェンシブさが確認できました
しかしその生活必需品セクターも各個別企業で見るとベビーパウダー問題のJNJ:ジョンソン&ジョンソン、大幅減配で連続増配がストップ、不正会計疑惑のKHC:クラフトハインツなどの例もあり、安泰ではない事がわかりました。個別株の難しいところですね
連続増配株の一角だったKHCのこのような事態を見ると個別株でもやはり分散が必要だと感じます。個別株の動向を押さえ分散するのはなかなか労力が必要ですので、やはりETFや投資信託で分散するのがシンプルで王道の手法だと感じます
引き続きセクターETF戦略ポートフォリオを維持し結果を観測していきます
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