セクターETF戦略PFの現状確認
シーゲル流リターン補完戦略として採用しているセクターETF戦略ポートフォリオの現状確認です
ブログ自体を4か月ほどお休みしていた為、前回2月以降半年ぶりの確認です。セクター戦略の結果はどうなっているでしょうか
前回の記事です
各セクターETFについて
過去数十年においてS&P500を上回るリターンを得たセクター、4セクターのうちトップ3を均等に購入したものです。
本来なら生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、情報技術セクターですが、情報技術セクターに関してはセクター再編の影響もあり、ひとまずQQQで代用としています
それぞれセクターのETFに関する記事です
セクターETF戦略6ヶ月チャート
VDC:生活必需品セクターETF
VHT:ヘルスケアセクターETF
QQQ:NASDAQ100ETF
S&P500
Yahoo Finance USより
前回は大底だったクリスマスイブからの2か月では等しく回復しました後でしたが今回はセクターごとの状況が分かれました
VHT:ヘルスケアセクターETFが-3.1%とマイナスとなりました。
もっとも上昇したVDC:生活必需品セクターETFが9.4%の上昇、QQQ:NASDAQ100ETFは高ボラティリティでVDCよりもリターンの高い期間もありましたが終始S&P500を上回っています
ディフェンシブセクターらしく下落幅が少なかったVDC:生活必需品セクターETFは戻りも緩やかですが、それでも2ヶ月で10%以上上昇となります
セクターETF戦略1年チャート
VDC:生活必需品セクターETF
VHT:ヘルスケアセクターETF
QQQ:NASDAQ100ETF
S&P500
Yahoo Finance USより
1年チャートです
過去1年ではこの間のS&P500は0.13%とほぼ横ばいだった中、VDC:生活必需品セクターETFが最もすぐれ約9.4%のリターンとなりました。
半年前の時点ではVHTのリターンが最も優れていましたが、リセッション懸念の中、持前のディフェンシブさを発揮したと言えるでしょう。
構成上位のPG:プロクター&ギャンブルはこの1年で43%上昇しています
1年でもー3.76%マイナスとなったVHT:ヘルスケアセクターETFです
不振の主な原因としては構成トップのJNJ:ジョンソンエンドジョンソンは訴訟問題などをかかえ冴えないのもありますが、第2位のUNH:ユナイテッドヘルスグループ、第3位のMRK:メルクのなども含めた医療関連企業が国民皆保険制度:メディケア・フォー・オールが米議会で話題となり4月に大きく下げた事の影響が大きいと言えます
セクターETF戦略PFの現状確認まとめ
- VDC:生活必需品セクターETFがディフェンシブ力を発揮
- 戻り局面ではQQQ:NASDAQ100ETFが上昇が大きい
- 1年間ではVHT:ヘルスケアセクターETFのリターンがマイナス
この6ヶ月ではVDC:生活必需品セクターETFのディフェンシブさが確認できました。いまだ着地が見えない米中貿易戦争やFRBによる予防的金利引き下げなどリセッション懸念が高まる中、ディフェンシブ銘柄と言われる生活必需品セクターのPG:プロクター&ギャンブルはこの1年で43%上昇をはじめ、構成2位、3位の飲料系メーカーのKO:コカ・コーラ、PEP:ペプシコは20%の上昇と好調を維持しています
さらなる金利引き下げによる債券利回りの低下などもあり景気悪化に強く高配当株が中心となる生活必需品セクターに注目が集まっています。
私自身このセクターETF戦略ポートフォリオを均等構成してから1年が経とうとしています。元々シャープレシオを最適化するべくVDC:生活必需品セクターETFの割合を増やす事も検討していましたが、景気悪化懸念を受けて実際に割合を高める移す予定です
引き続きセクターETF戦略ポートフォリオを維持し結果を観測していきます
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