セクターETF戦略のバリュエーションを確認
過去のデータ上はS&P500を上回る成績だったヘルスケアセクター、生活必需品セクターと情報技術(ハイテク)セクターの各ETFによるセクターETF戦略
景気循環にあわせてセクターの上昇がある程度期待できるなら上昇するセクターに投資するというモメンタム戦略をDrカーネルさん (@kernel_j_p)が検証されていましたが芳しくない結果でした
もともと私の場合は基本的にはこれらのセクターETFをバイ&ホールドの予定なので適宜最適なバランスを検討しながら追加購入する予定です
とはいえVT:全世界株式ETF、VTI:全米株式ETFのようにタイミングを全く気にしない定期買付けによる積立ではなく、セクター循環もあるため多少タイミングも意識して適切と思われるタイミングで購入して超過リターンを得たいという願望もあるあります。そこでとりあえず現状で購入するならどのセクターETFが最良なのか検討してみる事にしてみます。ETFにおいても一般的な株式と同じ指標はあるのですが、今回は妥当かどうかは別にして最もなじみのあるPERで各セクターETFのバリュエーションを確認してみる事にします
情報取得サイトの検討
CNN Money、Yahoo finance USやETFdb.comなど色々なサイトで確認してみましたが数値の確からしさの検証は難しいですね。複数サイトを比較しながら傾向を掴む程度にとどめておいたほうが無難かもしれません。 他にも例えば日本でも投資信託情報でおなじみのMornigstarのUSサイトでETFのPER他情報が確認できるようです。下記トップページの上部でティッカーを入力して検索し、ETF明細ページでPortfolioというタブをクリックすると下記の用な情報を得られます
Morningstar | Independent Investment Research
Price/Prospective Earningsというが予想PERのようですが、過去のデータからなんらかの計算式(Forward-looking based on historical data)で算出しているようなので少々根拠が不明確で薄弱です。やはり参考程度といったところでしょうか
例)QQQの場合(2018/7/11時点)
セクターETF PER比較
このデータと複数データ確認の為にETFDB.comからも同じようにPERデータを抽出してきて表にしてみました。ベンチマークとしてVOO:S&P500ETFのPERも併記しています
※2018/7/11時点
そもそもPER自体が成長産業か成熟産業かなど業種によって異なるという事も考慮する必要があるので単純には比較できませんが、この表を見る限りはVDC:生活必需品セクターETFが相対的には仕込み時なのではないかと思います。特に2019年頃に利上げ終了にあわせてリセッション(景気後退)も予想されている中、そういった局面で過去相対的に最もパフォーマンスを期待できたのがVDC:生活必需品セクターETFという経験則もありますので追加購入を検討してみようかと思います
セクターETF戦略のバリュエーション確認まとめ
- 2018年7月現在上昇中ハイテクセクターが割高?
- 生活必需品セクターが割安?
元々S&P500を上回るパフォーマンスを示してきたセクターETFを採用するセクター戦略とはいえS&Pに対して極端に上方乖離しすぎていてる割高な状態で買い込みすぎるとリスクはありそうです 。 典型的な例はドットコムバブルなどで結果論だけでみるとその頂点でスポット買いしていると悲惨な結果になります
少しでも有利に購入すべく当面は適宜データを確認しつつ、PER以外の判定の基準となりうる指標は多くありますので根拠となる数値を補強し明確化していければと思います。反面、適当なタイミングで購入して長期保有しておけば今検討しているタイミングの影響なんて微々たるものだとも考えてしまいますけどね。
最終的にはリスク資産のうち15~20%程度を予定している米国セクター戦略ですが、セクター戦略自体に否定的な意見もあるのので、当面はお試し程度ながら実際に自身の資金投入した状態で定点観測していく予定です。
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