保育料総額を試算
幼児化無償化の記事でランダムにとりあげた東海地方の保育料
サンプルのひとつ静岡県浜松市は2016年の共働き子育てしやすい街ランキングでは主要市区と全国の政令指定都市、県庁所在地の162自治体中49位にランクインしていました。
そんな静岡県浜松市で1歳から保育園に入園した場合の保育料総額を試算してみました。
条件
※ 「給与所得控除65万円+住民税所得割の課税基準35万円=100万円」 が住民税所得割が非課税(地域による)
満年齢 | 月額 | 年額 |
---|---|---|
0 | 育児休暇 | |
1 | 41,000 | 492,000 |
2 | 41,000 | 492,000 |
3 | 32,700 | 392,400 |
4 | 28,900 | 346,800 |
5 | 28,900 | 346,800 |
6 | 28,900 | 346,800 |
合計 | 2,416,800 |
保育料総額は242万円
1~6歳の間に保育料総額は約242万円となりました
ファミリーカー1台分購入できる費用にもなるのです
今回閣議決定され2020年から実施される幼児教育無償化の対象となる3~6歳時にかかる費用は約143万円。4年間でこの分負担減となるわけですね
軽自動車1台なら新車で買える分が負担減となります
0~2歳時にかかる費用は約98万円
無償化対象外となる0~2歳時にかかる費用は約98万円、2年間毎年50万円近くの負担は以前として残ったままですが、0~2歳時の保育料は地域差がかなりあるようです
兵庫県伊丹市の場合146万円
渋谷区だと保育料が安くても住居費などがかなりかかるはずですし保育料だけで比較できませんが兵庫県伊丹市の保育料は前出の浜松市と比較しても約1.5倍になります。
年収別総額
年収300万円 | 118万円 |
年収500万円 | 215万円 |
年収700万円 | 242万円 |
年収900万円 | 287万円 |
年収別保育料負担割合
- 負担割合 = 総保育料 / (年収 × 6年)
負担割合でみると年収があがるにつれ下がっていきますが、年収500万円の世帯が一番高くなっています
これは年収400万以下の世帯はシングル世帯で軽減処理されるなどの仕組みもあるように負担軽減が図られているからですが、平均年収といわれる(平成28(2016)年度厚生労働省調査による平均約546万円、中央値約428万円)世帯の負担割合が高いという結果になりました
また浜松市の場合ですと年収750万円程度を上限に3歳児保育料は上限となりる為、負担割合としては高所得者ほど下がる傾向にあります
年収別に保育料総費用、負担割合を見る事で幼児教育無償化で恩恵を受けるのはどういった層になるのかが紐解けてきます